研究課題
研究機関/科学館/大学/教員(学校)/教育・行政機関が一体となって運営する「虹色サイエンス・ウォーカー」モデル構築のための要素実験として、教員研修、ふぉとんサイエンスクラブ、光サイエンス倶楽部、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)、サイエンスフェスティバル事業との連携等に関して、特徴、効果をもとに、重畳効果や連携効果に関する基礎データを取得した。このうち、エネルギー環境教育活動について五つに分類・整理した。(1)最先端研究の紹介を組合わせたアウトリーチ活動型、(2)実験実習を中心とする実践体験型、(3)実験教室を通して全体像を把握させる課題設定型、(4)短期間/長期間における研究成果を総合評価し、発表内容を競うとともに、研究体験を通して、意識の向上やキャリア教育の視点に繋げる課題解決型、及び(5)理科実験の楽しさを体験させるエデュテインメント型に要素分類した。(1)アウトリーチ活動型では、研究者像を体感させ、学校における「理科」と研究所における「研究」が広義で同一線上にあることの理解を図った。(2)実践体験型では、教員研修の実践により、理解度:7~9割、動機づけ、興味づけ効果や発見の度合:9割強、原体験効果:8割強と極めて高い値を得た。(3)課題設定型では、触発、探索、閃き、拓きの視点から整理した。動機づけ・原体験効果については、探索型が効果的であり、キャリア教育に及ぼす影響が大きかった。また、拓き型では、閃き型に比べ、学習の重要性やキャリア教育の点で、動機づけ効果が高い。(4)課題解決型では、サイエンスクラブ等、長年にわたる持続的実践活動により、年代や対象を超えて、科学を生活の憩空間とする「循環サークル」が形成されつつある。(5)エデュテインメント型では、平城京遷都1300年祭等、郷土文化と科学を融合させた文理融合的アプローチを試行し、動機づけ、原体験効果の面で、顕著な理解増進効果が得られた。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
日本教育工学会研究報告集,学校現揚に対する支援/一般、JSET11-1
巻: 1 ページ: 193-200
エネルギー環境教育研究
巻: 4 ページ: 49-56
日本教育工学会研究報告集,新時代の学習評価:理論・システム・実践/一般、JSET10-3
巻: 3 ページ: 181-189