研究課題
研究機関/科学館/大学/教員(学校)/教育・行政機関が一体となって運営する「虹色サイエンス・ウォーカー」モデル構築のための要素実験として、教員研修、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)事業、サイエンスフェスティバル、施設訪問研究等における連携活動の視点から、特徴、効果をもとに、重畳効果や連携効果に関する基礎データを取得した。1.地域共生型活動の視点からは、教育・行政機関との連携・融合企画であるサイエンスフェスティバルでは、(a)動機づけと、(b)不思議さ、(c)面白さの実体験化が特徴的であり、児童・一般を対象とし、新たな発見や科学技術に対する興味・関心の増加が大きい。実験屋台村と派遣講座との新たな融合形態であるサイエンス・ウォーカーの概念を適用した結果、参加者の目的意識の高揚を狙いとしないものの、新たな発見や、科学技術に対する興味・関心の増加が高く、効果的動機づけ効果が得られた。2.社会連携型活動の視点から実践した教員研修では、学校現場における教材開発の立場から、内容に関わる理解度は、大きく高まった。身近な材料でできる教材開発のヒントとその応用展開について外部講師からノウハウの提供と教材開発の考え方や発想を通して、子どもたちへどのように伝えるのかについて、重要性を再認識する機会となった。3.課題設定型活動の視点から、全体像を把握させることを主眼としたSPP講座では、探究心について、高い評価値を得た。キャリア教育の視点からも効果的であり、参加者に大きな動機づけ効果を与えることができれば、その効果が大きいほど、探究心や、キャリア教育にも影響が広く及ぶことが判明した。さらに持続的活動として継続することにより、課題解決型の活動に変換できることが特徴である。加えて、既存の科学館等のリソースを有効活用することにより、科学技術理解増進活動に関する自己循環サークル型としての展開が可能である。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)
エネルギー環境教育研究
巻: 6 ページ: 17-20
IICE-2011 Proc.(Ireland International Conference on Education)(eds by C.A.Shoniregun and G.A.Akmayeva)(Infonomics Society, UK)
ページ: 244-249
日本教育工学会研究報告集,地域連携と教育・学習環境/一般,JSET 11-5
巻: 5 ページ: 49-54