学習テーマを自由に選択できる「実験屋台村」方式を発展させ、派遣講座と全体像把握を組み合わせた「虹色サイエンス・ウォーカーモデル」を提唱した。社会連携型及び地域共生型活動に適用した結果、参加者の9割を超えて理科実験を楽しむとともに、効果的に動機づけされ、行動変容の程度も極めて高いことが判明した。(1)地域共生型活動の視点からは、サイエンス・フェスティバルを通して、「動機づけ」、「不思議さ」及び「面白さ」の実体験化が特徴的であり、新たな発見や科学技術に対する興味・関心の増加度が大きいことが判明した。(2)社会連携型活動の視点からは、教員研修において、教材開発を通して、内容理解度の向上とともに、身近な材料でできる教材開発のヒントとその応用展開、子どもたちへどのように伝えるのかについて、重要性を再認識した。(3)課題設定型活動の視点から、全体像を把握させるための派遣講座では、大きな動機づけ効果を与えれば、その効果が大きいほど、探究心や、キャリア教育にも影響が広く及ぶことが判明した。さらに持続的活動により課題解決型の活動に変換できるとともに、科学館等、リソースの有効活用により、自己循環サークル型科学技術理解増進活動としても展開できる。
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