研究課題/領域番号 |
21500863
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
荻野 和子 東北大学, 大学院・医学系研究科, 名誉教授 (40004353)
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研究分担者 |
関根 勉 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (20154651)
小俣 乾二 東北大学, 高等教育開発推進センター, 助教 (70272010)
猿渡 英之 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (30221287)
吉野 輝雄 国際基督教大学, 教養学部, 研究員 (10052276)
斎藤 紘一 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 教授 (90004457)
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キーワード | マイクロスケールケミストリー / 実験キット / 実験教材 / 化学教育 / 普及 |
研究概要 |
1.情報収集・成果発表:第5回国際マイクロスケールケミストリー(MC)シンポジウム(於スービック、フィリピン)、第10回ヨーロッパ化学教育会議(於クラクフ、ポーランド)、化学教育研究協議会東北大会(於岩手大学)、2010年環太平洋国際化学会議(於ホノルル、米国)等内外の学会において、招待講演、研究発表を行いMC普及についての情報収集を行うとともに、これまでの成果発表、経験・意見の交換を行った。 2.MCキット作成:一般的なMCには、医療用、研究用に使い捨て器具として市販されているものを使い捨てにせず活用するが、多種多様なものを少数入手するのは困難である。そこで、大日本印刷(株)と共同で、電気分解、電池、イオンの学習に適したMC実験キットを開発、試作品をつくった。 3.MCキットの試用:上記のMC実験キットを、東北大学大学院医学系研究科主催「ひらめきときめきサイエンス:マイクロスケールケミストリーで探る化学-ひらめき・ときめき実験の体験」(於東北大学川内北キャンパス、高校生対象)、日本化学会東北支部主催「化学への招待」(於一関、小中学生対象)等で用いた。また,宮城県大和町に於いて、少年少女発明クラブで小学生の行う実験でも試作品を使用した。いずれも好評を博した。これらの経験をもとに、試作品の改良を行っている。 4.新しいMC実験の開発とこれまでに発表した実験の改良:イオン交換に関する実験、有機化学分野、分析化学分野のMC教材の開発を行った。 5.教員研修による普及の研究:上述の教員研修で普及における課題を探った。6.本研究グループのホームページ(http://science.icu.ac.jp/MCE/)の管理と更新,講演会・研修会の案内、実験教材の系統的な提示、参考資料の紹介によりマイクロスケール化学の普及に努めた。
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