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2011 年度 実績報告書

バーチャルフィールドと植物成長映像を活用した新しい栽培教育の展開

研究課題

研究課題/領域番号 21500864
研究機関宮城教育大学

研究代表者

岡 正明  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50292355)

キーワード科学教育 / 栽培教育 / ソフトウエア / 植物
研究概要

本研究課題では、植物成長を撮影した画像・映像の作成と3Dグラフィックソフトウエアで描く「バーチャルフィールド」システムの開発、およびこれらの教材としての有用性検証を目的としている。3年計画の最終年にあたる本年度は、以下の研究を行った。
1.植物成長動画については、前年夏の異常高温により撮影できなかったインゲン・オクラ・ピーマンなどの開花期から果実肥大期までの微速度撮影画像を取得した。本研究の成果を教育現場で活用してもらうために、これまでに収集した50以上の植物成長動画をDVDにまとめ(前年度のCD版を拡充)、教員研修会などの際に配布した。また、取得データを用いて栽培学習ゲームも作成している。
2.生徒が仮想空間で作物栽培・実験を体験するバーチャルフィールドについては、前年のヒマワリ・システムをもとにイネ仮想群落(水田)を作成した。また、群落サイズが大きなキュウリについて、画像計測(葉配置座標)・画像解析(葉面積)などを組み合わせた新たな手法を用いて仮想群落を構築した。
3.宮城県内の学校との連携による教材評価・画像取得の計画は東日本大震災により実施できなかったが、取得した画像から植物成長状態を解析するための手法については、「果実形状変化の特徴抽出」や「環境条件や環境ストレスによる植物成長量の変化解析」を実行するソフトウエアを作成・改良した。
4.バーチャルフィールドの新たな試みとして、微速度撮影データから植物成長(分枝や花芽形成)の規則性を見出し、生長過程をアニメーションで描く花卉類の自動成長3DCGモデルを作成した。この動的モデルをAR(拡張現実)と組み合わせることにより、時間軸も考慮にいれた花壇設計を可能とするシステムが構築できた。
5.本研究で得た成果は、平成24年度から実施する基盤研究(C)(No.24501088)でも活用する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 微速度撮影した肥大過程のメロン果実形状変化の特徴抽出2012

    • 著者名/発表者名
      岡正明・吉岡伸
    • 雑誌名

      宮城教育大学情報処理センター研究紀要

      巻: 19 ページ: 27-32

  • [雑誌論文] 中学校技術科生物育成に対応する栽培学習カルタの作成2012

    • 著者名/発表者名
      岡正明・佐藤正和
    • 雑誌名

      宮城教育大学技術科研究報告

      巻: 14 ページ: 40-45

  • [雑誌論文] キュウリの空間葉面積分布の計測2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤正和・岡正明
    • 雑誌名

      宮城教育大学技術科研究報告

      巻: 14 ページ: 28-29

  • [学会発表] 葉菜類水耕栽培における一般的園芸用液肥と水耕専用肥料との生育比較2011

    • 著者名/発表者名
      岡正明,佐藤牧子,佐藤正和
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第54回全国大会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2011-08-27
  • [学会発表] 乾燥ストレスを受けたトマト苗の形態的・生理的変化2011

    • 著者名/発表者名
      岡正明,雁部朱美
    • 学会等名
      日本産業技術教育学会第54回全国大会
    • 発表場所
      宇都宮大学
    • 年月日
      2011-08-27

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公開日: 2013-06-26  

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