研究分担者 |
伊藤 孝 茨城大学, 教育学部, 准教授 (10272098)
関 友作 茨城大学, 教育学部, 准教授 (50282273)
牧野 泰彦 茨城大学, 教育学部, 特任教授 (00100983)
中村 直美 茨城大学, 教育学部, 講師 (80110675)
小野 義隆 茨城大学, 教育学部, 教授 (90134163)
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研究概要 |
平成21年度より,本格的に野外観察データ共有システム「学区の中のたからもの-茨城県総博物館化計画-」の運用を開始した。茨城県内における野外観察授業で活用可能な観察地点を,自然科学,地理・歴史,文学の視点から調査し,その結果を専用のホームページに掲載開始した(http://eye.edu.ibaraki.ac.jp/portaldb/)。それに加えて今年度は,ホームページのみならず,モバイル端末でも閲覧可能な「ジオポケ」を開発した。これにより,野外において,観察地点へのナビゲーションはもとより,観察対象物の解説文を閲覧することが可能となった。 また平成22年度は,昨年実施したニュージーランド・オークランド市で現地視察に続き,今年度7月に実施した同ウェリントン市を行った。今回は特に,市内に分布する活断層の情報が市民にどのように広報されているか,という点に注目した。その結果,博物館の展示および高等学校の地理において,かなり詳細な記述があること,大都市近郊域など土地に余裕がある地域では活断層の存在を踏まえた上での街作りがなされていることなどが明らかとなった。これらの成果は,「地球科学情報の市民への広報に関する事例研究-1:ニュージーランド・オークランドにおける火山情報の広報」,「地球科学情報の市民への広報に関する事例研究-2:ニュージーランド・ウェリントンにおける活断層・地震情報の広報」というタイトルで公表済みである。来年度は最終まとめの年として,これまで登録した観察地点を生かした野外観察授業に関する授業案の作成等を中心に研究を進める予定である。
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