研究課題/領域番号 |
21500875
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
石塚 亙 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50184544)
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研究分担者 |
木村 憲喜 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (70324986)
中村 文子 和歌山大学, 教育学部, 技術職員 (10362857)
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キーワード | 科学教育 / 体験学習 / 実験工作 / 教材開発 |
研究概要 |
本研究の目的は、児童生徒が科学の楽しさ、素晴らしさを感じて、科学に夢を持てるような機会を提供しながら、(1)生徒にとって身近に感じられる手作り的な実験工作を行ないながら、より科学的に高度な内容をこの中に組み込むことの有効性を実践的に研究することと、(2)体験学習の科学的内容の高度化・教材化と、科学コミュニケーション能力をもった学生の養成を行なうことである。 23年度の研究実施計画は、(1)児童生徒を対象として学生が指導する実験工作教室を開催することと、(2)実験工作教室の内容の高度化を行い教材化を進める、それに(3)学生の科学コミュニケーターとしての力を養成することである。 実験工作教室の実施回数、参加学生数、参加した児童生徒の数は、それぞれ18回、180名、609名であった。各回とも、事前に実験等のテーマを研究者と学生が決定して、実験を通してこどもたちに何を理解させようとするのかを確認し、実験工作教室の改善のために事後の反省会も毎回行なった。こどもたちと保護者からの実験工作教室に対するアンケート結果は、ほぼ全ての回答が「大変良い」と「良い」であった。学生たちは準備・予行から終了後の整理・反省まで主体的に取組み、科学コミュニケーション能力を持つ学生の養成に関しては着実に成果が上がっている。 内容の高度化に関しては、エーテルの引火実験や、23年度に明らかにされた科学の新発見等を通して物理・化学的な基礎を学生たちが学習する機会を設けた。また「星座のしおり」づくりのテーマでは学生がPCを活用した説明の工夫を加え、実験工作教室が質的に向上している。本研究の成果は23年度の日本理科教育学会近畿支部大会で発表した。
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