研究課題/領域番号 |
21500887
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
大澤 力 東京家政大学, 短期大学部・保育科, 教授 (20310394)
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研究分担者 |
小林 辰至 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90244186)
干場 英弘 玉川大学, 農学部, 教授 (50453668)
木村 吉彦 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (90175307)
市川 直子 玉川大学, 教育学部, 助教 (60349206)
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キーワード | 環境教育 / 科学教育 / 持続可能性教育 / 幼小連携 / 里庭体験 |
研究概要 |
平成22年度の本研究の目的は、全国の幼稚園と小学校を対象に、どのように持続可能性教育や科学性を育む自然体験を認識し、幼少連携も含めた実践を調査する。特に、里庭教育の現状や望ましい教育展開方法を把握することである。 調査方法は、調査日程:2010年10月30日送付・11月15日回収。調査対象:全国の国・公・私立の幼稚園・小学校より、県庁所在地を中心に各1,000件(計2,000件)を抽出し、郵送により送付・回収を実施。調査内容:「園(校)周辺の自然」「自然の活用」「ビオトープ」「持続可能な開発のための教育」「幼小連携」「回答者の属性」の6部門から成る全36問、幼稚園では年長児・小学校では1年生に関する内容を中心に検討した。 結果、有効回答数(回収率):幼稚園505件(50.1%)・小学校369件(36.9%)といずれも全国調査としては高水準の回収率を示した。考察として、幼稚園と小学校において、周辺の自然・自然の活用・ビオトープ・ESD・幼小連携を概観すると、総じて同じような傾向が見られた。さらに、幼稚園では原体験の土・火・水・光・空気などの活動から表現活動などへの情緒を大切にした傾向あり、小学校では教科目の単元といった知的な活動を中心とした教育活動展開がおこなわれていた。ゆえに、身近な自然環境を重視し充実させてゆくことにより、さらにESDや幼小連携は推進可能と考えられる。今後、さらにアンケートの詳細な分析や実踏調査を併用しつつ、ESDの啓蒙や望ましい実践に資するための研究推進に取り組みたい。
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