研究課題/領域番号 |
21500889
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
白井 仁人 一関工業高等専門学校, 一般教科・自然科学系, 教授 (00310996)
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研究分担者 |
福村 卓也 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 准教授 (50360326)
平野 耕一 一関工業高等専門学校, 一般教科・自然科学系, 講師 (00558140)
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キーワード | 科学教育 / 技術者教育 / 未来志向 / 体験型教育 / カリキュラム / 環境教育 / 実践的研究 |
研究概要 |
本研究全体の目的は、(1)ポジティブな発想と未来志向の強い意思を持って環境問題やエネルギー問題など地球規模の難しい問題に立ち向かえる「未来志向型の技術者」を育成する科学教育プログラムを開発すること、(2)その新しい教育プログラムを実践することで学生の学力や積極性を育てること、(3)それらを通して教育成果を挙げ、新しい教育プログラムの有効性を実証し、それを外部へ公表することであった。特に、平成23年度は、上述(3)の「有効性の実証」と「外部への公表」に力を注ぐことを計画した。この計画に基づく平成23年度の実施成果は以下の通りである。 (1)新しい科学教育プログラムの有効性の実証(その1):国立高専機構到達度試験という全国試験における本校学生の成績を全国平均点と比較し、最近5年間の変化を追跡調査した。その結果、新しい科学教育プログラムにより科学の基礎能力が飛躍的に上昇(10点以上)したことがわかった。 (2)新しい科学教育プログラムの有効性の実証(その2):新しい科学教育プログラムでは、学生の積極性や探究心の育成を意図しているが、平成基礎科学財団主催の楽しむ科学教室講演会においてその成果が表れた。この講演会への参加希望者を募ったところ、とても多くの学生が参加し、さらに質疑応答の時間には多数の学生が討論に参加した。そして、講演会後も講演者の前に列を作って、質問をするほどであった。これは我々の科学教育プログラムの成果の一つだと考えられる。 (3)外部への公表:これらの成果を中心に新しい教育方法の内容と成果について学術論文の出版、学会での発表、研究会での講演などを通して外部へ発表した。
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