研究概要 |
(1)情報発信機能を兼ね備えた太陽電池LED街灯システムの開発 再生可能エネルギーの利用啓発を目的として,すでに開発済みの簡易データロガー機能を内蔵した太陽電池LED街灯システムの開発を行った。本システムの応用により,太陽電池の日々の発電状況を知り,その結果に応じたLED街灯出力を得ることができ,効率的な再生可能エネルギーの利用が計れるばかりでなく,柔軟な運転状況を学生に知らせることにより,再生可能エネルギーの利用に関する認知度を改善できるものと考えられる。そのための方策として,電光掲示板を併設し,電力収支状況の告知などが実現できる体制に近づいた。本件においては,まだ,ソフトウェアの開発が未完成であるため,今後のさらなる改善が必要である。一方,フルカラーLEDによる楽しい照明や赤外線センサーを応用した市民啓発の機能(時計や人センサーと連動した時報音楽演奏など)のオプション付与についてのシステム開発にも目処が立ち,試作機を構内で動作試験中である。今後,この試験結果を見極めながら,最終的な仕様を確定後,複数個を量産し,地元の小中学校や地方自治体などとも連携して,校庭や公園などに設置して,学生や市民の反応を探る予定である。 (2)SD記録式データロガーの製作および風況測定 小型で安価なPIC応用データロガーの最終的な仕様を確定後,研究室内で量産した。メーカーによる大量生産実施ではないが,ロガー量産に目処がついた意義は大きい。本製品について関心を寄せる,有力企業数社(風力事業開発企業や住宅の省エネ推進関連企業など)や大学,研究機関学校などとも共同で利用促進を計って行く必要がある。具体的な運用方法については更なる課題と考えられる。
|