研究概要 |
1.ミックスド・リアリナィ(MR) GPSを用いた屋外型MRシステムの歩行に伴う振動対策として,Arduinoを用いた加速度センサとI2C結合による方位センサのMRシステムに改良した.これによってArduinoでシヨットノイズを取り除いた後,PCでさらに平均化することにより安定したCG像を観察することができるようになった.このシステムを用いて志波城跡での遺跡再現を行い,起動・運用ともに安定したシステムであることを確認した.そしてより精密な建築物のコンテンツを新たに作成し,教育利用にも耐え得るものとし,一般への公開に向けた準備を整えた.また仮想建築物のウォーク・スルーが行える室内用CGコンテンツに,建物の大きさが比較できるように人物CGを加え,音声に応答して挨拶を返したり案内するなどの簡単な応答動作をするシステムを作成した.これにより対話システムの表示部分のプロトタイプの動作を確認することができた.また,言語資源協会(GSK)の計算機用日本語辞書(IPAL)を用いて,スロット型の応答文生成システムの作成を開始した.動詞の意味記述および述語接続の素性を名詞辞書の座標で表して語彙検索を行うこととした. 2.交感神経・副交感神経の活動度測定 近赤外線を用いて血脈動のピーク間距離のスペクトル解析から交感神経・副交感神経の活動度を測定するシステムを作成した.同様の機能を測定する心電図の結果と比較したところ,98%の精度で両者が一致する結果を得た.このシステムは身体の束縛が無いため,例えば学習中の交感神経・副交感神経の活動度をその場測定することができる.学習ストレスを与えた時に,活動度の変化に応じた学習課題のCGなどをインタラクティブに変化させるシステムを作成し応用できる見通しを得た
|