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2011 年度 実績報告書

情報判断力・情報表現力を高めるためのメタ認知を促す学習教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21500902
研究機関大阪大学

研究代表者

三宮 真智子  大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (90170828)

キーワード情報判断 / 情報表現 / メタ認知 / 学習教材
研究概要

本研究は,情報表現の方法が人間の情報判断にどのような影響を及ぼし判断を左右するかについて学習者のメタ認知を促すことにより,小学生から中高生までの幅広い学習者の情報判断力および情報表現力を高めることを目的として,学習教材を開発しようとするものである。「メタ認知」は,端的に言えば「認知に対する認知」を意味する。情報判断について言えば,「なぜ人間は誤った判断をしてしまうのか」「判断の誤りにはどのような種類があるのか」「判断の誤りを防ぐには,どのような点に注意すればよいのか」といった知識に加えて,自分の情報判断に対するモニタリングやコントロール(制御)が,メタ認知に含まれる。こうしたメタ認知を育てることが,学習の転移を促進し,学んだ知識・スキルの活用を促すことが徐々に明らかになってきている。
本年度の研究は,昨年度に試作したワークブック(テキスト教材)「生活の中の情報を正しく判断しよう」をふまえて行った。この中には,30個の課題およびそれぞれについての解説が含まれている。本年度は,このワークブックを実際に19名の学習者(中学生)に解いてもらい,その後解説を読んでもらった。結果,彼らの理解しにくい点が明らかになった。また,小学校および中学校の教師を含む3名からの詳細なコメントを得た。これらの情報をもとに,それぞれの課題の記述表現を検討・改善し,また,個々の解説についての吟味・改善を行った。このサイクルを繰り返した後,ワークブックの改訂を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度,高校教師の協力は得られなかったものの小学校・中学校の教師からの協力は得られ,交付申請時に出した計画に沿って研究を遂行している。

今後の研究の推進方策

当初の計画に従い,今後は,開発したテキスト教材をWeb教材へと発展させる。操作性や視覚的効果などにも配慮しながら,Web教材開発に着手する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 冗長な口頭説明はどのようにメモされ伝達されるのか2012

    • 著者名/発表者名
      三宮真智子、吉倉和子
    • 雑誌名

      大阪大学教育学年報

      巻: 17 ページ: 15-30

  • [雑誌論文] Beliefs and attitudes about creativity among Japanese university students2012

    • 著者名/発表者名
      Y.Yamaguchi, M.Sannomiya
    • 雑誌名

      International Journal of Creativity & Human Development

      巻: 1(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「自分の考えをもつ」とはどういうことか2011

    • 著者名/発表者名
      三宮真智子
    • 雑誌名

      児童心理

      巻: 4月号 ページ: 1-9

  • [学会発表] メタ認知と考える心2012

    • 著者名/発表者名
      三宮真智子
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      岡山大学(岡山県)(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-20
  • [学会発表] The detrimental effects of part-set cueing on false recall : The role of list structure2011

    • 著者名/発表者名
      Atsuo Kawaguchi, Masanobu Takahashi, Machiko Sannomiya
    • 学会等名
      5^<th> International Conference on Memory, (ICOM5), Abstracts, 130
    • 発表場所
      ヨーク大学(英国)
    • 年月日
      2011-08-01

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公開日: 2013-06-26  

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