研究概要 |
本研究課題では,握っている力覚装置のスタイラスペンが擬似的な筆となって,誰かに介助・誘導してもらうような力を力覚装置から創出して書字練習を実現したいと考えている.目標とする"練習用文字に対する書字力覚データ作成システム"はタブレット上に書いた文字がスタイラスペンの3次元駆動時の力覚データとして変換されるものである.教師用文字の力覚データとして,タブレットに書いたスタイラスペンの動作をそのまま模擬できるモードと0動作の強弱や移動速度を任意に調整できるモードの,2種類について仕様をまとめると共に設備備品費に記載した力覚フィードバック装置およびタブレットを購入しプロトタイプシステムを開発した.開発したプロトタイプシステムは,研究代表者が以前開発した,室内のレイアウトを3次元モデル化し,モデル内の床面につけたスタイラスのペン先が,あたかも擬似的な白杖として,形状や材質を感じながら移動経路を確認する歩行訓練シミュレータをベースとしている。プロトタイプシステムでは,学習で用いる文字データは学習前にスタイラスを用いてシステムに登録する簡易型となっている.学習した文字評価のための認識システムはMicrosoft Wrindowsに付属のIMEパッドを用いている.
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