研究概要 |
プログラミング初学者向けに,初学者に重要と考えられるイベントドリブン,制御構造,変数の内容,入出力データ等の情報を可視化して,それらの情報がソースプログラムと連動して,ソースプログラムレベルで学習できるシステムの開発を行っている/初年度には,システムの要求仕様,システム構成,インタフェース,データ構造等の検討を行った.2年目には,システムに求められる次に示す機能の実装方法について検討を行った. (1)実行メソッドの可視化 (2)アプレット画像の可視化 (3)実行行,変数の値,制御構造の可視化 このうち,(1)と(2)について実装した 最終年度である,今年度は(3)の機能の実装を行い,システムのプロトタイプを完成した.しかしながら,予定をしていた実授業に使用してシステムの評価を行うまでには至らなかった. 開発システムは,次のような特長を持つ. (1)Javaアプレット上のボタンやチェックボックス等からイベントが発生した場合に,そのイベントによってどのメソッドがどのような順序で実行されるかを表示して,学習者がトレースできる機能 (2)ソースプログラムからフローチャートを自動的に生成し,学習者が指でなぞりながらトレースする機能 (3)変数の内容を表示する機能 (4)場所と時間に制限されず,プログラム開発環境がなくてもWebブラウザがあれば学習が可能
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