研究課題/領域番号 |
21500913
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
金田 嘉清 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (50387669)
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研究分担者 |
河野 光伸 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 准教授 (70269512)
櫻井 宏明 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 准教授 (90387704)
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キーワード | 療法士教育 / 学生評価 / 臨床能力 / OSCE |
研究概要 |
本研究は、理学療法・作業療法学生における臨床能力を客観的に評価するため、療法士版の客観的臨床能力試験(OSCE)の開発を目的とする。 我々は、OSCEの目標として、レベル1:医療人として基本的態度を備える、訓練機器の使用法・介助法の理解と実践ができる、レベル2:各種検査・測定方法の説明と実施ができる、レベル3:患者の状況に応じた動作分析と訓練の実施ができる、を掲げ、レベル1に6課題、レベル2に9課題、レベル3に6課題(1課題につき3パターンの計18課題)の合計33課題のOSCEを作成した。 1つのOSCE課題の採点者を2名として各OSCE課題を実施し、2名の採点者間の採点一致率を算出することで、作成したOSCE課題の精度を調査した。その結果、一致率は0.42~0.93となり、非常に高い一致率を示した課題とそうでない課題に分かれた。採点者のOSCE採点経験の有無で一致率を比較すると、OSCE採点経験のある者同士では0.8以上と高かった。また、「確実にできる」や「しっかり確認できる」などの表現を用いた採点項目では採点者間の一致率が低い結果となった。この理由として、採点者のOSCE採点経験の有無、採点用紙の採点項目の羅列順、表現の問題が考えられ、採点者のトレーニング、および、各採点項目の表現の再考、具体例の作成を行い、採点基準を高める必要があると考えられた。
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