本年度度において、知識連関マップのための形式と機能に関するフレームワークを作る計画であったが、協調作業場の作りが知識関連マップの実装のデザインに大きく影響することを考慮して、まず、協調場を、クライアント側の環境のコストが小さくて済むWebサーバ・ブラウザ方式によって作ることを、試作によって検討した。その結果、クライアント側のブラウザで、アプレットにより作業手続きをXML化してサーバに送り、サーバ側では、サーブレットのプログラムにより、JSPを介して協調場のモデルをデータベース(MySQL)で管理しながら、作業手続きの差分をクライアントからの周期的リクエストに応じてXMLの形で配信し、アプレットによりブラウザで再現する、という方法で、協調作業場を実現できることが分かった。この方式の一部を利用して、授業をインタラクティブに支援する仕組みを作って実践したものを、電子情報通信学会の総合大会で発表した。それと同時に、知識連関マップのデザインのために、課題解決例と課題解決のための知識に対する手続き方法と知識構造についてのアノテーションを試みた。
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