協調作業場については、描画の作成、削除、移動の操作を、XML化してブラウザのクライアントからWebサーバに送り、データベースに収めながら他のブラウザに配信し、その画面を更新する仕組みについて、操作系列の番号で管理する方式から、目付と時間で管理する方式に変更した。これに依り、番号のカウントミスによって配信が破綻するのを防ぐことができた。また、ブラウザから、最近の配信日時を入れて配信リクエストを、スリープを入れながら一定間隔で上げると、その都度、サーバが配信レスポンス(nullも)を返す方式から、配信データを受け取る受付サーブレットと、配信を担当するサーブレットを別にし、クライアントから随時、リクエストを配信サーブレットに上げさせ、そのクライアントに対して配信すべきデータが無い時は、受け付サーブレットから新たなデータが来るまでレスポンスを保留する方式に改めた。これによって配信が高速になった。 知識連関マップについては、基本フレームのクラスを定義し、キーワードをスロットに入れたフレームの接続として、XMLで記述された知識ノート(description)をマップに表現する仕組みを作った。学習者は、キーワードとフレームから成る検索要求に対して検索された教材から選んでそのノートがマップに表わされると、その部分構造を指定し、これを手掛かりにして、さらに連想検索を行うことができる。この仕組みをWeb-ブラウザで働かせるためには、イベントとリスナ動作をXMLで配信する必要があり、そのための基本的な仕組みについて試作を行った。
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