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2011 年度 実績報告書

多肢選択式テストによる認知スキルの修得状態の診断に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500923
研究機関独立行政法人大学入試センター

研究代表者

椎名 久美子  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (20280539)

キーワード認知科学 / 問題解決過程 / 教育工学
研究概要

本研究は,情報把握力,論理的思考力,分析力などの高次の能力を測ろうとする多肢選択式テストに関して,要求される認知スキルの構造を同定して,各受験者の解答データから認知スキルの修得状態に関する診断情報を引き出そうとするものである。テスト項目が測ろうとする認知スキルのうちどの部分が不足しているのかを,各受験者について分類できれば,多肢選択式テストの診断的な利用に繋がることが期待される。
教科・科目フリー型の総合試験の試作問題(多肢選択式)の中から,平面上における方向把握を扱った問題を解く際に用いる方略に着目して,大学1年生を被験者として,他の空間テストの成績や図法幾何学の修得との関係を分析した.平面の方向把握に用いる方略と,立体の切断形状の把握や新たな知識の修得との関連の有無を調べることで,試作問題の診断的利用の可能性について検討した.
立体の切断形状の把握に関する問題については,方向把握問題の正誤や解答方略と有意な関係は認められなかった.図法幾何学の修得については,一部の作図問題において,方向把握問題で用いた解答方略によって成績に有意な違いが認められた.方向把握問題で抽象度の高い方略を用いた者が,難易度の高い作図問題で高得点を取る傾向が示唆された.
得られた結果の一部は,日本図学会2011年度秋季大会において口頭発表した.さらに,平成24年度に開催される国際会議での発表に向けた分析を行った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 方向把握問題の解答方略と切断面実形視テストの関係2011

    • 著者名/発表者名
      椎名久美子
    • 学会等名
      日本図学会2011年度秋季大会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      2011-11-26

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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