研究課題
従来作成してきた河川環境と珪藻について紹介した3本のビデオをインドネシア語とフィリッピン語に翻訳し、ナレーションをつけた。スタンドアロン用のダウンロードパッケージをロシア語、インドネシア語、フィリッピン語で作成した。ジャバスクリプト版多言語対応SimRiverをバージョンアップした。また、ブラウザ版のSimRiverをワークシートが使えるvar.5に改良した。日本語、英語、韓国語、ポルトガル語、タイ語、スペイン語、インドネシア語、ロシア語、フランス語、ドイツ語、マラティ語、タミル語、カンナダ語、フィリピン語、トルコ語、中国語での作成を行った。汚れた川およびきれいな川の写真、川を汚す原因を示すグラフなどから構成されるビジュアルツールを多言語で作成した。富栄養化河川対応版SimRiver開発のため、ブラジル南部を流れるレオパルド、レオパルディーニョ、バカカイ川から珪藻を採集し、リン流入負荷をもつ河川に対応できるシミュレーションプログラム作成を試みたが、採集したサンプルではリン濃度とCOD濃度が独立した変数とならなかった。国内の中学校教員と打ち合わせを行い、学校で使いやすい教材を検討し、授業を行いその成果を解析した。また、国内の大学の授業で教材を使用し、その成果を解析した。さらに、韓国、タイ、インドネシア、インドの中学校もしくは大学あるいは教員に、本教材を用いた授業を実施し、事前・事後調査より、本教材を用いた授業の効果を評価した。加えて、昨年度、試用を開始した、レポートシステムに投稿された感想や意見について解析を行い、教材利用者の学習による影響や変化の追跡を試みた。これらの結果より、学習者は人間が河川環境に及ぼす作用を珪藻を通じて具体的、かつ客観的に理解できたこと、生活における意識や行動の変革が促されたこと、さらに、国際意識の高揚が見られたことを示した。また、同一教材を使用しても、授業法の違いにより結果が異なることも明らかとなった。
すべて 2011 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)
Asian Journal of Biology Education
巻: 5 ページ: 2-14
Environmental Education (Korea)
巻: 24 ページ: 40-48
http://www.u-gakugei.ac.jp/~diatom/