研究概要 |
まず,5月に研究代表者及び同分担者が集い,本年度の研究計画を再確認した。 次いで,6月から2月にかけて,1)各教科における言語力の育成,2)活用型学力=思考力・判断力・表現力の育成,3)ICT活用を試みている小中学校を訪問し,カリキュラム開発の実際に関する資料(研究・研修計画,年間指導計画,指導案,実践記録など)を収集した。また,その内容をカリキュラムの革新性,独自性,継続発展性などを視点として分析し,当該学校におけるカリキュラム開発の進展状況を明らかにした。 さらに,3月には,米国のノースカロライナ大学を訪問し,そこでカリキュラム・リーダーシップについての講義を繰り広げている研究者とこの概念に関して意見を交換するとともに,それを扱っている講義を見学し,担当者に聞き取り調査を実施した。また,メンフィスの小中学校を訪問し,授業を見学したり,学校長や研修主任等に聞き取り調査を実施したりして,学力向上を目指した,カリキュラム開発の実践事例を収集した。なお,それに先だって,関連する文献を収集し,カリキュラム・リーダーシップの概念を再検討するとともに,それと他の概念(カリキュラム・マネージメント,専門的な学習共同体等)の関係を吟味した。 以上のような研究活動により蓄積した知見を総合して,ハンドブックの内容と構成の第一次案及び執筆担当を決定するとともに,執筆内容の素案を作成した。 研究の中間的な成果を日本カリキュラム学会等の全国大会や研究会等で報告するとともに,いくつかの雑誌等で発表した。
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