研究課題
本研究課題では、次の3点を目的とした実践研究を実施する。(1)ESPの一分野であるEMPを対象に、自律学習と協調学習理論を統合したインストラクショナルデザインの設定を基盤にした英語eラーニング教材を開発し、授業、自主学習用教材としての運用・評価をもとに、デザインと教材の有効性を検証する。(2)教材作成において、オープンソースのラーニングマネジメントシステム(以下「LMS」と記す)と、オープンソースのXHTML教材作成エディタを利用し、コンテンツの共同開発と共有を実現するツールとしての効果や問題点を検証し、抽出した問題点を解決するのに必要な機能を新規に開発する。(3)ESP用eラーニング教材の教育効果を測定する評価指標を設定し、提案する。上記の目的の達成のために22年度は下記の研究を行った。(1)21年度に開発した教材を、医学部の英語授業で運用し、学習評価の分析結果をもとにインストラクショナルデザイン、レイアウト、インターフェイスを改善し、教材の修正、追加を行った。(2)研究協力者(川見)の協力を得て、効率的なMoodle教材作成方法について検討を行った。(3)研究協力者(Clayton)の協力を得て、教材の学習効果を測る指標、「学習者の知覚的評価(Perceptual Measure)」に修正を加え、評価指標の改善を図った。(4)eラーニングによる医学英語教育実践の事例を有する国内の教育機関の視察、関連学会参加による研究調査を行った。また、英語教育におけるコンピュータの活用や教材開発に関する国際学会(EuroCALL2010)に参加し、研究調査を行った。
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Proceedings of World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications 2010
ページ: 3101-3106