研究概要 |
最終的な目的は,学校現場や教育センター等で実施される教員のためのワークショップ型研修の協同的な開発を支援する情報ネットワークシステムを構築することである。平成23年度の実績は以下である。 1平成22年度までに構築したワークショップ型研修を相互に支援しながら開発するための場の整備を進めた。全国各地でワークショップ型の集合研修や校内研修の企画及び実施を担当している指導主事や小学校教諭,中学校教諭,研究者による総勢35名により情報交換や研究協議を行った。 2その過程において,このシステムを活用し蓄積された知見や情報に新たなものを付加・再構成し,『「ワークショップ型校内研修」の充実化・活性化のための戦略&プラン43』(教育開発研究所,総236頁)という書籍にまとめた。作成過程の情報提供や意見交換において一部このシステムを活用した。 3ワークショップ型の研修を支援するための研修マニュアル・研修パックを教育センター(例えば,山形県や大阪市など)と協同的に作成し,一部の集合研修や校内研修において試行・改善を行った。山形県の事例については,国際学会で発表し,諸外国の研究者より貴重な意見を得ることができた。 4たつの市立小宅小学校や金沢大学附属高等学校,鈴鹿市立千代崎中学校など,総合的な学習の時間の充実や教科の授業改善・学力向上に関して一定の効果を上げている学校のワークショップ型校内研修をカリキュラムマネジメント・モデルにより整理し,ワークショップ型研修の開発手法の整理と研修を支えるマネジメントの体系化及び校内研修の計画・実施を支援するための研究マニュアル・研修パックの開発・整理を,情報ネットワークシステムも活用し進めた。第三者からの試行や評価を得て改善するために,研究代表者及び協力者のホームページで成果の一部は公開しているが,未だ構築段階であり,システム自体は35名のメンバーにのみ共有・公開している。
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