研究課題
本研究では、プログラミング知識等をあまり必要とせず、一般教員が教育内容に関連するシミュレーションを教材として容易に制作、公開することを可能で、かつ、その教材を利用した詳細な学習活動が学習管理システム(LMS)に記録可能であるコンテクストアウェアなオーサリングツールの開発を目的としている。Webアプリケーション開発を中心に、標準化技術、オープンソースLMSを機能的に融合することで実現を目指す。平成22年は、まず、平成21年度に開発した機能の検証を行うとともに、不具合のある部分や未実装部分の開発・実装を行った。実装技術の再検討を行い、Java FXから、ブラウザのプラグインが不必要で、より汎用的が高い、HTML5のcanvasタグとJavaScriptの組み合わせへと完全に移行した。また、jQueryとJSONPを利用したマッシュアップ技術により、学習管理システム(LMS)と異なるサーバから本ツールの機能の提供及び機能別のサービス分散化の実現可能性を示した。システム構成に関しては、移植の容易性を高くし、クラウドを視野に入れたパフォーマンスのスケーラビリティを向上させるため、Linux上のオープンソース仮想環境であるkvm上に各種サーバを移行した。LMSとの連携に関しては、Sakai CLEサーバを導入し、既に全学運用しているシングルサインオンのCASや大学ポータルのuPortalを活用することにより認証連携等を実現した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (23件)
IEEE Multidisciplinary Engineering Education Magazine
巻: Vol.5, No.2 ページ: 20-25
IEEE Transactions on Learning Technologies
巻: Vol.3, No.2 ページ: 129-138