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2009 年度 実績報告書

VR実験室を共有する初等力学の体験型協調学習支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 21500950
研究機関広島市立大学

研究代表者

松原 行宏  広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (30219472)

キーワード教育工学 / 人工知能 / バーチャルリアリティ / 反力デバイス / インタフェース
研究概要

平成20年度までに,初等力学の分野を対象として,1人の学習者が能動的にVR型の実験環境を操作し,実際に力を感じながら実験と学習が行えるプロトタイプシステムを開発している.本研究課題は,協調学習とグループ学習の概念を導入し,複数人の学習者が同時にVR型の実験環境を共有し,互いに協力しながら操作をし,学習を進めることが可能なシステムの枠組みの設計を行うことが目標であるが,平成21年度は,ひとつのオブジェクトを同時に2人の学習者が操作する題材を想定し,具体的に「てこ」の題材に焦点をあて,遠隔地にある反力提示装置(反力デバイス)2台の同時操作が可能となるプロトタイプシステムの設計を行った.対象教材として「てこ」を用いた初等力学の題材を選択し,2人で「てこ」に対して様々な力をかけることができる環境の構築を行ったその環境を用いて,学習者らは力のつり合いの分野に対して,体験を通した,仮説の設定,実験による検証,法則性の発見などを通じて,知識を習得することが部分的ではあるが,可能となった.具体的には,力のつり合いの公式について,学習者らは操作と状態変化の因果関係を理解し,振る舞いと因果関係に内在する規則を学習する環境のプロトタイプシステムが完成し動作確認を終えている.本プロトタイプシステム上で,2人の学習者は,各々仮想実験室(学習環境構築モジュール,VR環境制御部,反力デバイス制御部の3つのモジュールから成る)を持ち,それぞれ自由に操作できるようになった.今後は,プロトタイプシステムの評価を行う予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Virtual Prototyping with Real-Time Rendering for Kansei Engineering of Leather Grain Patterns on Car Dashboard Panels2010

    • 著者名/発表者名
      松原達郎, 松原行宏, 石原茂和, 他
    • 雑誌名

      日本感性工学会論文誌 9(2)

      ページ: 119-128

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学習支援システムにおけるインタラクションのデザイン2010

    • 著者名/発表者名
      小西達裕, 松原行宏
    • 雑誌名

      人工知能学会誌 25(2)

      ページ: 276-282

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 上肢の大きな動作の訓練を目指したVR型運動学習支援システムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      神邊篤史, 永井久美, 松原行宏, 他
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 33(2)

      ページ: 143-150

    • 査読あり
  • [学会発表] Development of a VR-based Motor Learning Support System for Large Motion of Upper Extremity2009

    • 著者名/発表者名
      A.Kanbe, K.Nagai, Y.Matsubara
    • 学会等名
      Tthe 17th International Conference on Computer in Education(ICCE2009)
    • 発表場所
      Hong Kong
    • 年月日
      2009-12-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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