研究概要 |
23年度は本研究の最終年度に当たる年であった,本研究では、実際に世界7ヶ国の学生を日本福祉大学に招聘し、交流の場を設定する授業デザインをもとに、大学生における「国際協働学習」のあり方を明らかにする。またそれを支えるICT活用の方法やシラバスのあり方を検討する。「ファシリテーション力」「マネジメント力」「英語活用能力」「達成感・充実感」を現実世界に連動して獲得する。 1、国際協働学習を実現するICT活用 (1)ICT活用 Web2.0の教育利用を促進した。主には国際交流学習に参加する7カ国の学生の相互理解に役立てた。新たに普及したFacebookのCommunityも活用し、事前の交流においては協働プレゼンテーションの打合せ、コンセプトのすり合わせに活用した。事後の報告書作成においても、その項目など話し合われた。成果物である英語プレゼンテーション動画を世界の参加者、英語教育担当者、ISD研究者と共有した。SNSを活用し、交流を促進させると共に、日常的なコミュニケーションを活性化させた。データはwww.japannet.gr.jpに蓄積。 2、国際協働学習環境に連動した「授業シラバス」の開発 座学としての授業「国際ファシリテーション」とオーセンティックな学習場面「国際交流イベント」との連携を図り、シラバスの開発を行った。毎年改訂を重ね「学習要項」として完成させた。 3、国際協働学習を活性化させる海外連携 文部科学省の後援など得て、毎年日本の夏休みに世界7カ国の大学と連携して国際交流イベントを開催した。ICT活用によるテレビ会議、SNSによる交流を深めた。共同プレゼンテーション作成や、日本での交流イベントにむけたプログラム作成などネットワーク上で論議を重ね「場」を共に作り上げいった。国際連携の中で学生達が作り上げるドキュメントやプレゼンテーションは、そのまま次年度の資料となった。
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