• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

ニュートンの『光学』と錬金術

研究課題

研究課題/領域番号 21500979
研究機関愛知県立大学

研究代表者

大野 誠  愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60233227)

キーワードニュートン / 『光学』 / 錬金術
研究概要

本研究の課題は、ニュートン錬金術に関するこれまでの研究成果を継承・発展させることをめざしつつ、ニュートンの第二の主著である『光学』(1704年)と錬金術の関係を解明することにある。本年度の前半においては、ニュートン錬金術研究にとって土台となるニュートンの錬金術手稿史料について、これまでの研究状況を明らかにし、扱い方を間違えると重大な誤解が生じることを、この方面での第一人者ドブスを例として論じた。この研究成果(「ニュートン錬金術の手稿史料について:研究の現状」)は、2010年7月に開催された化学史学会で口頭発表したほか、2011年度の『化学史研究』に掲載される。
本年度の後半では、ニュートンの『光学』の成立状況を検討した。ニュートンの『プリンキピア』については、ロバート・フックとの論争が刊行の直接的な原因であったことがよく知られているが、これに比べると『光学』の刊行状況はまだ解明されていない点が残されている。とりわけ、錬金術との関係である。ニュートン研究者のウェストフォールによると、刊行直前の1690年代は錬金術研究の絶頂期であったため、錬金術研究の成果が『光学』にどのように組み込まれていたかが問題となる。調査の結果、『光学』の巻末に掲載されている一連の「疑問」だけでなく、本論にもその痕跡を見いだせることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] ニユートン錬金術の手稿史料について:研究の現状2010

    • 著者名/発表者名
      大野誠
    • 学会等名
      化学史学会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2010-07-04
  • [図書] 歴史の場-史跡・記念碑・記憶-2010

    • 著者名/発表者名
      若尾祐司
    • 総ページ数
      85-99
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi