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2009 年度 実績報告書

平均寿命と医療費の地域差に関する地理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21500996
研究機関信州大学

研究代表者

柳町 晴美 (北島 晴美)  信州大学, 山岳科学総合研究所, 教授 (60174554)

キーワード平均寿命 / 地域差
研究概要

1.死亡月別死亡数は,死因第1位の悪性新生物では月別にほとんど変動がないが,死因第2位の心疾患,第3位の脳血管疾患では,冬季に多く夏季に少ない冬山型である(厚生労働省,2006)ので,2004年の心疾患・脳血管疾患死亡の死亡月別都道府県別死亡数(厚生労働省,2006)から,都道府県毎に季節別1日平均死亡指数を年平均に対する比として算出し,冬季に夏季の何倍の死亡数があるのかを,「死亡数の冬夏比」として調べた。全国のデータでは男性,女性とも心疾患の方が脳血管疾患よりも冬季と夏季の差が大きい。都道府県別心疾患死亡数の冬夏比(男,女)では,男性,女性とも北海道,東北地方の日本海側から北陸地方にかけて冬夏比が小さい傾向がみられた。
2.男性は1975年以降、女性は2000年以降全国の都道府県中で最も平均寿命が低い青森県において,死亡率にどのような地域差が見られるのかについて,二次医療圏別に,全死因と三大死因のSMR(「人口動態保健所・市区町村別統計」厚生労働省)のデータを解析した。SMRの95%信頼区間を考慮して「青森県平均以下」と「青森県平均以上」の地域を判断したところ,平成15~19年(2005年)には,男性,女性とも太平洋側の二次医療圏「八戸」と「上十三」でSMRが低く,「津軽」,次いで「青森」でSMRが高い傾向がみられた。1985年から2005年までのSMR(男性の悪性新生物)でも類似した傾向があり,この期間継続して,「津軽」で高く,「八戸」と「上十三」で低いことが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 青森県における二次医療圏別標準化死亡比の地域差2010

    • 著者名/発表者名
      北島晴美,太田節子
    • 学会等名
      2010年日本地理学会春季学術大会
    • 発表場所
      法政大学(東京都)
    • 年月日
      2010-03-27
  • [学会発表] 都道府県別心疾患・脳血管疾患死亡数の季節変化2009

    • 著者名/発表者名
      北島晴美,太田節子
    • 学会等名
      2009年日本地理学会秋季学術大会
    • 発表場所
      琉球大学(沖縄県)
    • 年月日
      2009-10-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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