研究課題
昨年度からの課題であった検出器のノイズの軽減、データ出力信号のD/A変換部の改良を行った。ノイズの軽減は検出限界に影響するため、特に反応セルの改良(内面の研磨など)を行った。信号変換についてはフォトンカウンティングの出力がデジタル信号であるため、これをアナログ変換し、二酸化炭素フラックス測定システムに転送するものである。しかし部分的に不具合を生じた個所があり、まだ完全に課題を克服できたとは言えない。また、現在までに構築した測定システムを用いて、淡青丸KT09-5航海では春季の西部北太平洋、みらいMR09-03航海で夏季の北部北太平洋上のDMSフラックス測定を実施した。実際の大気中のDMS濃度が本装置の検出限界以下の場合があり、反応個所の改良を施す必要がある。このほか、本助成により3次元超音波風速温度計を購入し、陸上におけるDMSフラックス測定のシステムの構築に取り掛かった。
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Deep Sea Research II 56
ページ: 2899-2917
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Atmospheric Environment 43
ページ: 4384-4395