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2010 年度 実績報告書

ハニカム膜フィルタによる空気中浮遊微生物センシング技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21510020
研究機関北九州市立大学

研究代表者

野上 敦嗣  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (70347665)

キーワード環境動態解析 / 環境計測 / バイオエアロゾル / 微粒子フィルタ / ハニカム膜
研究概要

本研究の最重要課題であるSiハニカム膜フィルタの開発は、前年度に孔径1μmパターンのハニカム膜フィルタの試作に成功したものの良品歩留まりが6%(48個中3個)と低いことが課題であった。本年度は製造条件の見直しを行って、孔径1μmパターンフィルタの歩留まり向上を試みた。結果、35%(48個中17個)の良品歩留まりを得て量産の目処を得ることができた。今回試作したSiハニカム膜フィルタを用いて、クリーンルーム工場での微粒子サンプリングのフィールド試験を実施した。サンプリングした微粒子はフィルタ全面に均等に分布し、光学顕微鏡の広視野観察では全域でピントを合わせることが可能で大量の微粒子の計測や分析が容易であった。SEM解析でも蒸着処理なしで個々の微粒子を迅速に分析できることが確認できた。Siハニカム膜フィルタの製造条件の最適化と産業における有用性を確認できる成果を本年度得たことより、特許出願を行った。
ハニカム膜フィルタ捕捉微粒子に適した分析手法の開発では、可搬性および将来の組込み性を考慮し、走査型レーザー変位計を応用して微粒子の3次元形状測定を試みた。青色レーザーを用いてx-y方向0.5μmピッチで高さ計測を行った。計測データに画像処理を施すことで3次元形状像の取得には成功したものの、大きさが数ミクロン粒子の全体形状が判別できる程度であった。解像度向上が今後の課題である。
センシング情報のワイヤレス通信方法の検討評価では、アクティブ型長無線通信規格Zigbeeの適用性評価を行った。センサを複数個、配してセンサの位置情報と計測情報をリレーできるセンサネットワークが簡単に構築できることを確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] ハニカム膜フィルタによる海塩粒子等大気中微粒子の個別分析2010

    • 著者名/発表者名
      野上敦嗣、澤泰久、野北寛太
    • 学会等名
      腐食防食協会第57回材料と環境討論会
    • 発表場所
      沖縄県那覇市
    • 年月日
      2010-10-21
  • [図書] 現代海面コロイド科学の事典2010

    • 著者名/発表者名
      日本化学会編(分筆)
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      丸善株式会社
  • [備考]

    • URL

      http://www.kitakyu-u.ac.jp/env/subject/d-life/Atsushi_Nogami/index.html

  • [産業財産権] 貫通孔規則配列フィルタ及びその製造方法2010

    • 発明者名
      野上敦嗣, 澤泰久
    • 権利者名
      北九州産業学術推進機構
    • 産業財産権番号
      特許 特願2010-224274
    • 出願年月日
      2010-10-01

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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