ボルタンメトリー法に基づく新規迅速重金属分析システムと原子吸光分析法を比較し、コメ・水稲調査に関するカドミウムの分析が有効かどうかを検討した。マイクロカートリッジ型重金属測定システムは、基準値である10 ppb未満で容易に測定可能であり、簡単に汚染物質を精度良く測定できた。また、重金属無毒化機構解明の足がかりとして、カボチャのPb暴露時のグルタチオン量の挙動を調査した。その結果、Mn存在では、根茎葉間Ca配布に影響を及ぼした。加えて、Mnのない実験域は、顕著に葉領域GSH/GSSG比の上昇を示した。Pb濃度(400 ppm)において、Mnのない実験領域でMn存在実験域と比較して、顕著に減少した。これらの結果から、Mnがグルタチオン関連の酵素の群の動作のために機能することが示唆された。
|