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2010 年度 実績報告書

流域社会システムの日韓比較

研究課題

研究課題/領域番号 21510043
研究機関東京農工大学

研究代表者

吉田 央  東京農工大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (40251590)

キーワード流域管理 / 点源・非点源 / 土地利用規制 / 排出総量規制 / 排出権取引 / 河川サルリギ事業 / 生態系サービス支払 / 水源基金
研究概要

本年民は、韓国における総量規制の運用実の調査と、日本における生態系サービス支払いの現状について研究を行った。韓国では、かねてより点汚染源に対する排出規制と水源地域での土地利用規制を組み合わせた水質保全政策がとられてきたが、これらの政策では小規模な点源や非点源からの汚染をコントロールできていないことが問題視されており、その点を補完するものとして自治体を対象とする総量規制が新たに導入された。本年度は新たに導入された総量規制について研究を行い、適切な排出クレジットの初期配分を行うことが総量規制制度の導入のために決定的に重要な条件であることを明らかにした。また、逆説的ではあるが、規制対象の自治体が制度の構造を十分に理解しておらず制度に対する関心も低かったために、比較的低い制度運用コストで制度の導入が可能になったことを明らかにした。今後は自治体の制度に対する理解も深まると同時に、排出クレジットのマーケットが整備されてその価値が高まることが予想されており、それによって排出クレジットの初期配分を合意することは著しく困難になり、制度の運用が困難になるであろうということを予測した。さらに、李明博政権によって進められている大規模な河川サルリギ(再生)事業がこの状況に拍車をかけるであろうということも予測された。一方、日本における生態系サービス支払の現状について検討し、諸外国の事例と日本の事例ではどのような差異がみられるのかを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Government Intervention in Side Payment Schemes in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      YOSHIDA, Hiroshi
    • 雑誌名

      Journal of Environmental Thought and Education

      巻: vol.4

  • [学会発表] 流域管理のたあの費用分担の珪論的根拠2010

    • 著者名/発表者名
      吉田央
    • 学会等名
      環境経済・政策学会2010年度研究大会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [学会発表] Government Intervention in Side Payment Schemes in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      YOSHIDA, Hiroshi
    • 学会等名
      East Asian Assoc.of Env.And Res.Economics
    • 発表場所
      Hokkaido University, Sapporo, Japan
    • 年月日
      2010-08-19
  • [学会発表] Government Intervention in Side Payment Schemes in Japan2010

    • 著者名/発表者名
      YOSHIDA, Hiroshi
    • 学会等名
      World Association for Political Economy
    • 発表場所
      China Renmin University, Suzhou City, Chin a
    • 年月日
      2010-05-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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