研究概要 |
1.水辺の状態(ジオとエコ)の調査. 水辺の構造(護岸形状・柵・アプローチ・高水敷など),水路敷(低水路.河床・形態・低質など),質(流量・水質・ゴミ・動植物など),景観(人工的・近自然的・スケール・周辺との調和など),利用状況(利用者・用途)などの観察調査を行った.2.地域特性と地域住民(ソシオ)の調査(1)地理的特性(位置,人口密度,交通の便,など)について文献などから把握した.(2)地域住民を対象としたアンケートの実施.鴨川下流地域の住民を対象とした調査を行った.調査項目を設定する際には,住民の関心,問題点を把握するために現地調査や地元の方々(町内会,自治会など)へのヒアリングを行い,調査項目の妥当性と過不足の有無を検討した.さらに,調査項目を考えるにあたり,KJ法を用いて問題構造を明らかにした.その上でブレーンストーミングにより,水辺の認識(水質,水量,近づきやすさ,草木花の多さ,魚・虫の多さ,護岸の材料,眺めの良さ,など)の質問項目(小項目)を抽出し,これらから形,利用形態(あそび,なりわい,まつり,まもる),生態,属性を中項目として作成し,最後にソシオ(周辺地域住民)から見たGES環境を大項目とした.中項目については,ISM(Interpretive Structural Modeling)法により階層構造化を行い,調査項目の入出力の構造の理解・確認ならびに冗長な調査項目の排除を行った,3.多基準分析の適用法について検討した.
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