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2010 年度 実績報告書

生活行動類型別エネルギー消費・環境負荷排出構造モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21510052
研究機関摂南大学

研究代表者

島田 洋子  摂南大学, 理工学部, 准教授 (00314237)

キーワード生活時間 / 家庭内エネルギー消費 / 環境負荷排出 / 生活行動 / 室内空気汚染 / アジア / PM2.5
研究概要

本年度は、家庭内の個人分類別のエネルギー消費の構造を、冷暖房、炊事、食事、洗濯、娯楽等の生活行動類型別に考察し、家庭内で個人のエネルギー需要が生活行動別にどのように発生するかを記述する数学モデルの開発を目標に、家庭内エネルギー需要発生のメカニズムを定式化した。実際に日本を対象にしたモデルを構築するために、個人の時間の使い方(行動分類別生活時間配分)と、エネルギー消費機器の保有と使用の状況、さらに、家庭内で使用される財(食材など)の投入量に関するパラメータの設定が必要となり、エネルギー消費機器の保有量、使用状況、種類、性能等のデータ、家庭が購入する財の数量、家庭内の世帯人員数のデータ等に関して、消費実態調査、国勢調査、家計調査等の統計資料に加えて、家庭内の冷暖房、食生活、家事、娯楽の行動に関するさまざまな調査資料、さらには、家族、家事、余暇等に関する社会学的な研究文献などを幅広く大量に収集した。
並行して、昨年度に収集し整備したアジア諸国における生活時間調査データの個人分類別の配分データを用いて、アジア諸国の家庭内でのエネルギー消費に伴う室内大気汚染物質排出の影響評価を行い、アジア諸国の人々の生活時間の使い方が、室内空気汚染物質によるリスクにどれだけどのように影響を及ぼすかを分析した。このテーマに関しては、その成果を、昨年7月にパリで開催されたInternational Associatioll for Time Use Research (IATUR)の年次会議で発表した。その後、発展途上国の人々の生活時間の使い方は都市部と農村部で大きく異なることが考えられるため、都市部と農村部における人々の生活(時間の使い方や燃料の使い方など)を考慮した評価へと発展させるための、文献とデータの収集を行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] アジア地域の人々を対象としたPM2.5暴露濃度の推定2010

    • 著者名/発表者名
      柳千絵, 島田洋子, 倉田学児, 松岡譲
    • 雑誌名

      地球環境研究論文集

      巻: 18巻 ページ: 19-27

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アジア各国の生活時間情報を用いた室内空気汚染暴露評価-PM2.5について-2010

    • 著者名/発表者名
      島田洋子, 柳千絵, 松岡譲
    • 雑誌名

      環境システム論文集

      巻: 38巻 ページ: 93-100

    • 査読あり
  • [学会発表] 生活時間調査データを用いたアジア地域の室内PM2.5暴露リスク評価2010

    • 著者名/発表者名
      島田洋子
    • 学会等名
      日本リスク研究学会第23回年次大会
    • 発表場所
      明治大学 駿河台キャンパス
    • 年月日
      2010-11-28
  • [学会発表] アジア各国の生活時間情報を用いた室内空気汚染暴露評価-PM2.5について-2010

    • 著者名/発表者名
      島田洋子
    • 学会等名
      土木学会第38回環境システム研究論文発表会
    • 発表場所
      広島修道大学
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] Analysis of indoor air pollution exposure in Asian countries by using Time Use Survey2010

    • 著者名/発表者名
      Yoko Shimada
    • 学会等名
      The 32nd annual meeting of the International Asso ciation for Time Use Research (IATUR)
    • 発表場所
      Science Po,フランス・バリ
    • 年月日
      2010-07-09

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公開日: 2012-07-19  

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