本研究は、電波吸収リサイクルボードを実際の建築物の壁面に使用するために、現状の地上デジタル放送の電波の実態を知ることにある。この結果(1)デジタルタワーからの距離が離れると電界強度レベルは減少し、さらに電波の伝搬経路上の建物や地形などの周囲の環境によって異なる都市減衰を示し、電界強度レベルは小さくなる。(2)受信高さが高くなるにつれて建物の影響が少なくなるため、都市減衰は小さくなり、自由空間の計算値より減衰量Lの10~20dB程度小さくなる。これらの知見は、電波吸収リサイクルボードの減衰量の推移を計算する回線設計において役立つ
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