分子プログラミングを可能とするために、新規なデンドリマー型置換基の開発と、有機半導体材料への導入について検討を行い、ジフェニルジセレニドをコアに持つデンドリマー、糖を末端に持つフラロデンドリマー、DBNを焦点部位に持つデンドリマーおよびそのフラーレン付加体を合成することに成功した。また、界面を利用したデンドリマーの自己組織化により、単層カーボンナノチューブ/フラロデンドロン超分子複合体が形成することを明らかとするとともに、光誘起電子移動による電荷分離状態の生成を明らかとした。さらに、表面へとシリカ層を導入した単層カーボンナノチューブ/フラロデンドロン/SiO2ナノ同軸ケーブルを作製し、光触媒として用いた水の分解反応を行ったところ水素発生の量子収率が31%に達することが分かった。
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