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2011 年度 実績報告書

ラジカル表面励起法を用いた室温原子層堆積法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21510111
研究機関山形大学

研究代表者

廣瀬 文彦  山形大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50372339)

キーワード原子層堆積 / 酸化膜 / 堆積 / MOS / 赤外吸収分光 / 吸着 / 絶縁 / C-V
研究概要

次世代の原子スケールでの半導体デバイスを実現するために、サーマルバジェットを極限まで抑えたHigh-k・絶縁膜の室温原子層堆積法の開発を行った。この研究では、表面化学修飾法によるシリコン酸化膜上のハイドロキシル化を行うための励起OHラジカル源を作製し、それを用いて原子層堆積装置としての構築を進めた。H21年度では、水蒸気源を開発し、原子層堆積装置に組み込み、SiO_2膜形成試験でその有効性を確かめた。そこからH22年度では、LSI用途で実現が期待されているHfO_2膜について形成試験を試み、プロセス条件を抽出するに至った。最終年度であるH23年度では、上記技術を用いて開発した低温(160℃)ALD技術を用いてMOSデバイスを試作し、デバイス特性に基づいて、上記技術の有効性をあきらかにした。その結果、SiO_2を用いたMosデバイスでは、絶縁耐圧として3~11MV/cmで、C-V特性のヒステリシスも0.2V以内と良好な特性を得ることに成功した。
以上開発した160℃ALD法をさらに低温化するために、水蒸気プラズマを用いることを考案し、その試作試験を行った。その結果、室温でも表面酸化およびハイドロキシル化が可能であり、160℃からさらに室温まで低温化できる可能性を見出した。
上記研究の過程で、ALD反応の素過程として、原料となるテトラメチルアミノシラン、テトラエチルメチルアミノハフニウムのSi表面への吸着反応モデル、およびオゾンによる酸化反応について明らかにすることができ、ALD設計のための反応速度に関するデータを収集することができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] IR study of Atomic-layer-deposition of HfO_2 with tetrakis (ethylmethylamino) hafnium (TEMAH), ozone and water vapor2012

    • 著者名/発表者名
      F.Hirose, Y.Kinoshita, K.Kanomata, K.Momiyama, S.Kubota, K.Hirahara
    • 雑誌名

      Applied Surface Science

      巻: 258 ページ: 7726-7731

    • DOI

      10.1016/j.apsusc.2012.04.130

    • 査読あり
  • [学会発表] 励起水蒸気を用いた室温ALDにより作製したGe MOSキャパシタの評価2012

    • 著者名/発表者名
      出貝求, 籾山克明, 鹿又健作, 久保田繁, 廣瀬文彦
    • 学会等名
      2011年度春季応用物理学会
    • 発表場所
      早稲田大学
    • 年月日
      2012-03-16
  • [産業財産権] 薄膜形成方法および装置2012

    • 発明者名
      廣瀬文彦、出貝求
    • 権利者名
      廣瀬文彦、出貝求
    • 産業財産権番号
      特願2012-26697
    • 出願年月日
      2012-01-24

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公開日: 2013-06-26  

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