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2011 年度 実績報告書

集積化化学システムのための多機能型弾性表面波アクチュエーターの提案

研究課題

研究課題/領域番号 21510131
研究機関兵庫県立工業技術センター

研究代表者

才木 常正  兵庫県立工業技術センター, 環境・バイオ部, 主任研究員 (80470227)

キーワード弾性表面波 / ニオブ酸リチウム / 液体 / アクチュエータ / 分析システム
研究概要

SAWと流体が相互作用すると、流体が振動、流動、飛散する現象が起こることが実験により確認されている。そこで、飛散現象が存在することから計算する空間領域を限定しない粒子法を用い、これら3つのSAWによる流体駆動現象の物理メカニズムを解明するため、Lennard-Jones potentialを用いた粘性流体モデルによる数値計算を行った。その結果、実験結果と同じく、3つのSAWによる流体駆動現象のモードが得られた。具体的には、流体の粘性が並進方向のポテンシャルを上回る場合は流体が流動せず振動のみのモードになり、並進方向のポテンシャルが上回った場合は流動現象がみられることがわかった。更に、SAWによるエネルギーが粒子間相互作用ポテンシャルを超える場合は、飛散現象がみられることもわかった。以上より、3つの駆動モードは流体の粘性、SAWの持つエネルギー、流体と壁面の相互作用に起因した現象であることが証明され、本粘性流体モデルにより物理メカニズムが解明された。
この解析結果と実験結果を基に、駆動源をSAWのみとする連続流体用の2液混合化学反応チップを設計・作製した。このチップでは、SAWで駆動する2つのポンプと1つの混合器、およびY型流路で構成される。2つのSAWポンプは合流前の流路にそれぞれ配置し、SAW混合器は合流後の流路に配置した。そして、このチップを用いて、ルミノール反応による化学実験を行い、その時の様子を高感度カメラで撮影した。その結果、ルミノール反応の発光状態より、SAWを用いることで連続流体の局部的で迅速な化学反応が行われ、本混合チップのリアクターとしての有用性が明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Highly Efficient Liquid Flow Actuator Operated by Surface Acoustic Waves2011

    • 著者名/発表者名
      Tsunemasa Saiki, et al
    • 雑誌名

      Electronics and Communications in Japan

      巻: 94 ページ: 10-16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 弾性表面波駆動の流体アクチュエータを用いた高効率混合チップ2011

    • 著者名/発表者名
      才木常正, 他
    • 雑誌名

      電気学会論文誌C

      巻: 132 ページ: 70-76

    • 査読あり
  • [学会発表] Reflected Surface Acoustic Wave Actuator Using Micro Groove2011

    • 著者名/発表者名
      T.Saiki, H.Tomita, H.Shizuka, K.Okuda, K.Maenaka, Y.Utsumi
    • 学会等名
      37th International Conference on Micro and Nano Engineering (MNE2011)
    • 発表場所
      The bcc Berliner Congress Center, Berlin, Germany
    • 年月日
      2011-09-19
  • [学会発表] Study on Powder Transport Using Surface Acoustic Wave Actuator2011

    • 著者名/発表者名
      H.Tomita, T.Saiki, N.Araki, H.Ishigaki, Y.Utsumi
    • 学会等名
      9th International Workshop on High Aspect Ratio Micro Structure Technology (HARMST2011)
    • 発表場所
      Ambassador hotel, HsinChu, Taiwan
    • 年月日
      2011-06-12
  • [学会発表] High Efficiency Microfluidic Reactor Chip Operated Only Using Surface Acoustic Wave2011

    • 著者名/発表者名
      T.Saiki, T.Azeta, K.Kuramoto, Y.Utsumi
    • 学会等名
      9th International Workshop on High Aspect Ratio Micro Structure Technology (HARMST2011)
    • 発表場所
      Ambassador hotel, HsinChu, Taiwan
    • 年月日
      2011-06-12

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公開日: 2013-06-26  

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