研究概要 |
本研究は3年間の予定で計画している.その初年度であった平成21年度においては,これまで勘と経験で行われることが多く,科学的アプローチが不十分もしくは未発達であるサービス産業の現状分析を中心に研究を実施した.その結果として得られたサービス指向技術(Service Oriented Technology)の可能性に基づき,デーマイニングや数理工学技術について研究代表者らのこれまでの研究成果の総合を行ない,各種サービスに柔軟に対応できるサービス指向データマイニングの要素技術を開発した.特に,既存システムと比較してデータ解析の高精度化とシステムの柔軟性の双方を同時に保証できる汎用モデルを実現するのに必要な,新しい感度解析と最適化手法の導出と定式化を行った.研究成果については,国内外の学術誌に発表すると共に,研究代表者と分担者により2冊の図書にまとめられた. データマイニング・モデルの数理的最適化や確率感度解析はオペレーションズ・リサーチとの関孫が深いが,研究代表者によるInformatics分野における技術的貢献が認められた結果,国際会議2nd International Conference On Computing & Informatics (ICOCI'09)の基調講演者に招聘され,"Operations Research and Knowledge Modeling in Data Mining (Keynote Address)"と題して本研究内容に関する基調講演を行った(2009年6月24日,Kuala Lumpur).
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