研究概要 |
本研究は3年間に渡り実施が計画されている.その中間年であった平成22年度においては,初年度に実施したサービス技術の現状分析に基づき,新しいサービス指向データマイニングの要素技術や方法論,数理モデル等を導出し,その理論解析とプロトタイプの開発を行った.すなわち,サービス指向技術体系を整理し,データマイニングに人間系やマネジメント系の経験知なども複合的に組み込む技術概念,"knowledge-rich"なサービス指向技術の確立に必要な数理モデルの構築と評価を実施した.そうして,多様なサービスに柔軟に対応できるサービス・モデルの品質保証をするための新しい感度解析手法め定式化を行った.研究成果については研究代表者と研究分担者(鈴木秀男)により関連する学術誌に論文掲載されると共に,国内外の学会・研究集会でも発表された. サービスに関する作業仮説の感度解析はオペレーションズ・リサーチとの関係が深いが,日本オペレーションズ・リサーチ学会機関誌『オペレーションズ・リサーチ』第55巻第10号(2010年10月号)の特集「現代感度解析入門:FASTとSobol'法を中心として」に,これまでの成果が研究代表者の編集によりまとめられた.また,国際ワークショップThe 6^<th> International Conference of Sensitivity Analysis of Model Output(SAMO2010)において,"Improved random balance designs for the first order sensitivity indices"として発表した(2010年7月21日,Milan).研究分担者は国際会議The 18^<th> Annual Conference of ASBBSにおいて,"A study of the relationship between customer satisfaction and Blog information:A case study of TV drama in Japan"として,サービスにおける顧客満足度の評価法についての研究発表を行った(2011年2月26日,Las Vegas).
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