研究概要 |
準乱数によるマルコフ連鎖シミュレーションの試みとして,前年度の待ち行列の遷移状態シミュレーションに続き,高次元の状態方程式モデルに対する適用を試みた. いわゆるモンテカルロフィルタにおける乱数を準乱数に置き換える試みである. 他の手法との比較を行うため,数値実験を行ったところ,良好な結果が得られたので,内容をまとめて学会発表を行った.関連する分野の研究者と有効な質疑応答を行うことができた.また,状態空間モデルに関連した研究者を招き研究会を行うことで,当該分野の現況を知ることができた. これらの成果は,学術上有用との感触を得たので, 内容を精査し論文作成を開始している. また,新たな応用分野を開拓すべく,ベイズ統計計算関連の研究会で発表を行い,当該分野研究者との意見交換,情報収集を行うことができた.
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