研究概要 |
本研究では,製造業における中高齢者の活用を支援するための技術を作業分析支援技術,作業訓練支援技術,および作業設計支援技術に区分し,各技術に対応する支援装置を開発することを目的としている.この目的に従い,平成22年度は以下のことを実施した (1)平成21年度に作業設計支援装置を開発している。平成22年は本装置の効果を検証することを目的として運用試験を行った。荷役作業を対象として、作業者の作業負担を本装置により測定した。さらに、作業負担を軽減できる作業方法を本装置を用いて再設計した。この研究成果をProc.of 10th International Conference on Industrial Managementにおいて発表した。再設計された作業方法で作業を行った場合の実際の作業負担を測定する検証は、平成23年度に行う計画である。 (2)中高齢者活用実験場所として,二つの物流加工作業場を平成21年度に設定した.平成22年度は、一つの作業場については物流加工作業の現状を把握するために、前年度に開発したRFIDを用いた作業分析支援装置により作業分析を行った。他方の作業場は前年度に作業分析を終えていたことから、平成22年度には中高齢者の作業負担の軽減および生産性向上を目的として検品作業等の改善を自動化を含めて実施した。この研究成果は、平成23年度日本経営会春季大会において発表する。
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