研究概要 |
1. 容量制約をもつネットワーク設計モデルに対する新解法の開発 容量スケーリング法と局所分枝法を組合せた新解法を開発した.容量スケーリング法では,列生成法と行生成およびCPLEXを組み合せることにより,大幅な計算時間が短縮することが可能となった.さらに,CPLEXによる局所分枝法を組み込むことにより,精度の高い解を提供できることが可能となった. 容量制約をもつネットワーク設計問題のためのベンチマーク問題に対して新解法を適用し,数値実験を行った.2009~2010年に報告された最新研究と比較すると,C問題では97%の問題で最良値を算出し,70%の問題で新たな最良値を算出することができ,従来の最良の解法と比べて誤差を0.5%改善することができた.また,R問題では,すべての問題で最良値を算出し,従来の解法と比べて誤差を3.5%改善することができた. 2. アセットバランスをもつ容量制約をもつネットワーク設計モデルに対する新解法の開発 容量スケーリング法と局所分枝法を組合せた解法をアセットバランスをもつ容量制約をもつネットワーク設計モデルのために改良し,適用した.これらは,容量スケーリング,列生成法と行生成,および局所分枝法を組み合せた解法である. 容量制約をもつネットワーク設計問題のためのベンチマーク問題に対して新解法を適用し,数値実験を行った.2007~2010年に報告された最新研究と比較すると,C問題では100%の問題で新たな最良値を算出することができ,従来の解法と比べて誤差を3.7%改善することができた.また,R問題でもすべての問題で最良値を算出し,従来の解法と比べて誤差を4.2%改善することができた. 3. 中間成果報告の実施 日本物流学会にて研究成果を報告した.
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