研究課題/領域番号 |
21510171
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研究機関 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校 |
研究代表者 |
伊藤 孝夫 独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 教授 (00280264)
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研究分担者 |
坂本 眞人 宮崎大学, 工学部, 准教授 (50196101)
池田 諭 宮崎大学, 工学部, 准教授 (70282796)
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キーワード | ネットワーク組織 / ネットワーク組織の有効性 / 協力 / 行動パターン / ネットワーク形成理論 / 構造分析 |
研究概要 |
21年度の計画期間中、基本的に研究計画どおりに研究を実施した。具体的には、Jackson M.O.教授の『Social and Economic Network』やNewman M.教授らの『The Structure and Dynamics of Networks』などの関連文献を購入すると同時に、マツダ企業グループのデータを収集した。また、同期モデルと順次モデルおよび協力モデルの応用研究をし、企業の規模・行動基準と企業利得との関係を分析し、一定の成果を得ることができた。さらに、組織の構造変化を把握するため、マツダ企業グループを調査し、企業間協力関係を測定した。その成果として、An Analysis of Organizational Behaviors in the Keiretsu of Mazda、An Analysis of Interactive Influence in the Keiretsu of Mazda、The Connection Law and Networks、およびDiscovering the Efficient Organization Structure : Horizontal versus Verticalなどの論文をAROB(Artificial Life and Robotics)の国際学会で発表した。これらの論文は、優秀論文としてAROBの国際ジャーナルへの掲載の推薦を受けている。これらの研究はネットワーク組織の有効性と個別企業の戦略的行動パターンを解明することができ、ネットワーク形成理論の発展にある程度貢献することができた。現在、文献調査とデータ収集を継続的に行い、いままでの研究成果を論文として整理しながら、The Spatial Connections Modelを研究し、企業間の連結実態、マツダ企業グループの構造分析と企業の経営業績との実証研究を実施している。
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