研究概要 |
平成21年度では,下記の項目について検証・実験を行った。1.UHF帯のRF-IDシステムの基本的な挙動について:実際に実験道路にRF-IDタグを埋めて,RF-IDアンテナとの交信実験をおこなった。事前に実験室内でRF-IDシステムの交信実験を行い。ついで屋外の実験線にRF-IDタグを埋め込み,同様の実験を行った。鉛直にRF-IDタグを埋め込むのが最も作業効率が良いが,この場合,UHF帯のRF-IDシステムでは,交信距離が数cmしか取れなかった。このため,埋設するタグのための下穴の穿孔角度を調整して高さ60cm程度の交信距離が取れて,数十cmの直径で交信可能な埋設方法を見出した。経年変化などをみるためにRF-IDタグの列を試験的に設置した。 2.RF-IDシステムの誘導および交差点での知見について:UHF帯のRF-IDシステムの実験および誘導用のWindows上のGraphical User Interface(GUI)の開発のため,まず既存の電磁誘導型のRF-IDシスラムのGUIの整備およびUHF帯RF-IDシステムへの移植を行った。UHF帯のRF-IDシステムでのGUIは,電磁誘導型のRF-IDシステムのものと同様の機能を持つまでに至った。これと並行して屋外の実験線のT字路で電磁誘導型のRF-IDシステムで交差点での右折・左折誘導実験を行うために,GUIの改良および誘導方法を考案した。その後,誘導実験を行い,交差点での誘導に関する知見を得た。 また700MHz帯でのRF-IDシステムの対応に備えて,同周波数の交差点等での電波伝搬に関するシミュレーション実験を行い同周波数帯の交信に関する知見を得た。
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