研究概要 |
平成22年度では,下記の項目について検証・実験を行った。 1. UHF帯のRF-IDシステムの基本的な挙動について:実際に実験道路にRF-IDタグを埋めて,RF-IDアンテナとの交信実験をおこなった。平成21年度得られた結果に基づき屋外の実験線にRF-IDタグを調整した下穴の穿孔角度で埋め込み、走行実験を行った。また経年変化を見るために昨年度埋設したRF-IDタグについても状態を調べた。また交信可能範囲とシステムの処理速度の関連を調べ,適切なRF-IDタグの配置についても考察した。 2. RF-IDシスデムの誘導のためのGraphical User Interface(GUI)について:UHF帯のRF-IDシステムの実験のために誘導用のWindows上のGraphical User Interface(GUI)の開発を平成21年度に引き続き行った。既存の電磁誘導型のRF-IDシステムのGUIをUHF帯RF-IDシステムへの移植を行い,電磁誘導型のRF-IDシステムのものとほぼ同様の機能を持つまでに至った。これを用いてと並行して屋外の実験線での走行実験を行い,その有用性を確認した。 3. 交差点で停止および減速に関する研究のために車両の車速パルスより走行速度を検出し,データの活用法について検討を行った。 4. 700MHz帯でのRF-IDシステムの対応に備えて,平成21年度に引き続き同周波数の交差点等での電波伝搬に関するシミュレーション実験を行い同周波数帯の交信に関する知見を得た。
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