研究概要 |
暴風雪悪視界下の路面の把握と安全走行のためのシステムの構築をRF-IDシスデムを用いて行うことが研究の目的である。寒冷地において,幹線道路でさえ吹雪などの悪天候/悪視界時には,路面上であるか路外であるかの判別が難しいことが多い。 このため,本研究ではバスなどの車両が安全に路面上を走行できるようなナビゲーションシステムをRF-IDシスデムを用いて構築することを目指した。 昨年度まででUHF帯のRF-IDシステムの実験道路上での基本性能がほぼ明らかになり,実験道路上にRF-IDタグを設置した。その後,誘導用のGUI(Graphical User Interface)の試作をした。 1)昨年度までの結果を元に実験道路にRF-IDタグの設置方法を改良し,奇数,偶数列に分けて埋設本数を変えて設置した。タグの設置間隔などは,昨年までの実験結果とシステムの読み取り可能速度より決めた。本研究では,昨年度実験道路に埋めたRF-IDタグの変化の様子も観察したが,問題がなかったため,従来の埋設方法を継続して用いた。 2)車両ナビゲーション用のGUI(Graphical User Interface)などのプログラムの製作改良では,1アンテナのプログラムの音声誘導のタイミングなどを実験を通じて改良した。 同様に2アンデナを駆動するプログラムを作成し,GUIもこれに対応するように変更した。 3)走行実験時に暴風雪悪視界の状況を再現するために発泡梱包材のビニールシートを運転席の前方のウィンドウに外から貼り付け,人為的に運転者の視界を悪くして本誘導シスデムの有効性を実験により確認した。
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