研究概要 |
本研究では,水蒸気噴火と巨大地すべりの頻度・要因・関連性を明らかにするために,野外調査および室内分析を行っている.本年度は,本研究に関連する分析設備の設置(他の予算による)に重点をおきつつ,火山地質の基礎調査を主に行った.研究対象である東北の火山(八甲田,月山,白鷹,蔵王,鳥海,栗駒,乳頭高倉,恐山,安達太良山)等の噴火活動や地下現象の推移について,野外調査,室内分析,文献調査を基に調査し,一定の成果を挙げている.特に,鳥海山については,巨大地すべりと噴火の関連性が明らかになりつつある.そのため,22年度に集中調査を行う対象とする.また,巨大地すべりについては,その地質要因について,栗駒山を例に調査を行った.
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