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2011 年度 実績報告書

バキュロウイルス時間差多重感染による糖鎖修飾ライブラリー構築システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21510220
研究機関秋田大学

研究代表者

後藤 猛  秋田大学, 大学院・工学資源学研究科, 教授 (10215494)

キーワード糖鎖化学 / バイオテクノロジー / 昆虫細胞 / バキュロウイルス / 糖転移酵素
研究概要

動物タンパク質に結合している糖鎖の多くは生理活性発現に重要な働きをしていることから,糖鎖構造と活性発現の相関を明らかにすることが重要であり,それには糖鎖ライブラリーの活用が有効である。本研究では,種々の糖転移酵素遺伝子を導入した複数のバキュロウイルスを時間差で多重感染させる培養戦略によって,糖転移酵素の種類と濃度を時系列的に変化させる糖鎖修飾システムを昆虫細胞培養系内に形成させ,様々に糖鎖修飾したタンパク質の生産を可能にする組換えタンパク質糖鎖修飾ライブラリー構築システムを開発することを目的としている。
これまで,膜貫通アンカードメインを除去した組換え糖転移酵素β-1,4-GalactosyltransferaseおよびN-Acetyl-glucosaminyl transferaseIIを発現する組換えバキュロウイルス(Acgal-T,AcGlcNac-T),また,糖鎖修飾のモデルタンパク質human interleukin2(hIL-2)を発現する組換えバキュロウイルス(AchlL2)を作成したが,今年度はそれぞれの分泌シグナル付加体を発現するバキュロウイルス(AcSSGalT, AcSSGIcNAcT, AcSShlL2)を作製した。
一方,プロテアーゼ分解回避のために添加した大量のペプトン(10%)の共存下からhIL-2を精製する方法を検討した。次に,単一に精製したhIL-2をヒドラジン分解し,その糖鎖構造をHPLC-IT-TOFにより分析した。その結果,Sf9昆虫細胞で発現したhIL-2のO型糖鎖はGlcNAc-Fucを有することが推定された。なお,マウスCTLL-2細胞を用いた細胞増殖活性試験の結果,生成したhIL-2のED <50>は0.7ug/Lであった。
現在,糖転移酵素発現バキュロウイルスの時間差感染培養において生成するhIL-2の糖鎖構造の解析を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] バキュロウイルス感染Sf9昆虫細胞によるヒトインターロイキン-2の生産2011

    • 著者名/発表者名
      進藤祐宜, 菊地賢一, 後藤猛
    • 学会等名
      秋田応用生命科学研究会第18回講演会
    • 発表場所
      秋田県総合食品研究センター
    • 年月日
      2011-05-27

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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