メチル化アルギニンを介した母胎間ケミカルコミュニケーションの解析

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21510222
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物分子科学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 加香 孝一郎 筑波大学, 生命環境系, 講師 (60311594)
• 研究分担者: 石田 純治 筑波大学, 生命環境系, 講師 (30323257)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• キーワード: アルギニンメチル化 / アミン / 高感度定量分析法 / ケミカルコミュニケーション / 生理活性アミン

研究概要

本研究では、
1) タンパク質アルギニンメチル化のさらなる生理的意義と、メチル化アルギニンの生成に至る素過程の解明
2) 妊娠期の胎児⇔胎盤⇔母体間のメチル化アルギニンとその関連物質の動態分析 の2点に絞って解析を進めた結果、転写因子DAF-16のアルギニンメチル化が線虫の寿命制御に関与することや、メチル化アルギニンの細胞内生成機構を明らかにし、母胎間のケミカルコミュニケーション分子の同定に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Enhanced histamine production through the induction of histidine decarboxylase by phorbol ester in Jurkat cells. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nagashima, Y., Kako, K., Kim, J.D., Fukamizu A
  • 雑誌名: Mol. Med. Rep 巻: 6 ページ: 944-948
  • DOI: DOI:10.3892/mmr.2012.1049.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nη -置換アルギニン残基を含むペプチド性タンパク質アルギニンメチル化酵素阻害剤. (2011)
  • 著者名/発表者名: 加香孝一郎、深水昭吉.
  • 雑誌名: Chemical Biology 巻: 4 ページ: 10-11
  • URL: http://www.tmd.ac.jp/jcb/
• [雑誌論文] Estrogen regulates prostate tumor growth through a nonclassical pathway that includes the transcription factors ERβ and KLF5. (2011)
  • 著者名/発表者名: Nakajima,Y., Akaogi,K.,Suzuki,T., Osakabe,A.,Yamaguchi,C.,Sunahara,N., Ishida,J., Kako,K.,Ogawa,S., Fujimura,T., Homma,Y., Fukamizu,A.,Murayama,A., Kimura,K., Inoue, S., Yanagisawa, J.
  • 雑誌名: Science Signal. 巻: 4 ページ: ra22
  • DOI: DOI:10.1126/scisignal.2001551
  • 査読あり
• [雑誌論文] Asymmetric arginine dimethylation determines lifespan in C. elegansby regulating forkhead transcription factor DAF-16. (2011)
  • 著者名/発表者名: Takahashi, Y., Daitoku, H., Hirota,K., Tamiya, H., Yo koyama, A., Kako, K., Nagashima,Y., Nakamura, A., Shimada, T., Watanabe, S., Yamagata, K., Yasuda, K., Ishii, N. Fukamizu, A.
  • 雑誌名: Cell Metab. 巻: 13 ページ: 615-620
  • DOI: DOI:10.1016/j.cmet.2011.03.017.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Production of free methylarginines via the proteasome and autophagy pathways in cultured cells. (2011)
  • 著者名/発表者名: Shirakawa, T., Kako,K., Shimada, T., Nagashima, Y., Nakamura, A., Ishida, J.,Fukamizu, A.
  • 雑誌名: Mol. Med. Rep. 巻: 4 ページ: 615-620
  • DOI: DOI:10.3892/mmr.2011.488.
  • 査読あり
• [雑誌論文] メチル化アルギニンを介したエピジェネティックな血圧制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 加香孝一郎、深水昭吉
  • 雑誌名: 細胞工学 巻: 28 ページ: 541-547
  • URL: http://gakken-mesh.jp/journal/detail/9784879624970.html
• [学会発表] アルギニンメチル化の化学特性とシグナル機能.蛋白研セミナー (2013)
  • 著者名/発表者名: 加香孝一郎、深水昭吉
  • 学会等名: シグナル伝達と解析技術のあらたな潮流
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2013-03-05
• [学会発表] メチル基供与体S-adenosyl-L-methionineの量的変化がヒストンメチル化に与える影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 飯塚慧、廣田恵子、小島真梨子、大徳浩照、加香孝一郎、深水昭吉
  • 学会等名: 転写代謝システム 若手ワークショップ@鬼怒川
  • 発表場所: 栃木県日光市鬼怒川温泉
  • 年月日: 2013-01-25
• [学会発表] Jurkat細胞におけるホルボールエステル刺激下でのヒスチジン脱炭酸酵素誘導性ヒスタミンの直接測定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 永島裕介、加香孝一郎、金俊達、深水昭吉
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2012-12-14
• [学会発表] 官能基に着目した妊娠高血圧マウス胎仔で増減するアミン類の探索法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 加香孝一郎、中村あゆみ、石田純治、永島裕介、嶋田崇史、深水昭吉
  • 学会等名: 第16回活性アミンワークショップ
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2012-08-24
• [学会発表] Jurkat細胞におけるホルボールエステル刺激下でのヒスチジン脱炭酸酵素誘導性ヒスタミンの直接測定 (2012)
  • 著者名/発表者名: 永島裕介、加香孝一郎、金俊達、深水昭吉
  • 学会等名: 第7回日本ケミカルバイオロジー学会年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-06-08
• [学会発表] 官能基に着目した妊娠高血圧マウス胎仔で増減する生体低分子の探索法. (2012)
  • 著者名/発表者名: 加香孝一郎、中村あゆみ、石田純治、永島裕介、嶋田崇史、深水昭吉
  • 学会等名: 第7回日本ケミカルバイオロジー学会年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-06-08
• [学会発表] 官能基に着目した生体低分子の探索法. (2012)
  • 著者名/発表者名: 中村あゆみ、加香孝一郎、石田純治、永島裕介、嶋田崇史、深水昭吉.
  • 学会等名: 転写代謝システム・転写研究会共催「若手ワークショップ@湯河原
  • 発表場所: 神奈川県足柄下郡湯河原町
  • 年月日: 2012-02-09
• [学会発表] アルギニンメチル化酵素PRMT-1は転写因子DAF-16の機能制御を介して線虫の寿命を決定する. (2011)
  • 著者名/発表者名: 横山敦子、高橋悠太、大徳浩照、廣田恵子、田宮寛子、加香孝一郎、永島裕介、中村あゆみ、嶋田崇史、渡辺哲史、山形一行、安田佳代、石井直明、深水昭吉.
  • 学会等名: 第34回日本分子生生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-14
• [学会発表] 「官能基」に着目した生体低分子の探索法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中村あゆみ、加香孝一郎、石田純治、永島裕介、嶋田崇史、深水昭吉
  • 学会等名: 第34回日本分子生生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-13
• [学会発表] 内因性NOS阻害因子・ADMAの生成機構の解明 (2011)
  • 著者名/発表者名: 加香孝一郎
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-30
• [学会発表] 培養細胞における遊離メチルアルギニンの定量と生成機序の解析. (2010)
  • 著者名/発表者名: 白川拓真、加香孝一郎、永島裕介、中村あゆみ、嶋田崇、深水昭吉.
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2010-12-08
• [備考] 研究室ホームページURL
  • URL: http://akif2.tara.tsukuba.ac.jp