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2010 年度 実績報告書

細胞増殖のシグナル伝達に関わるNADPHオキシダーゼ1の活性化と情報伝達機構

研究課題

研究課題/領域番号 21510227
研究機関愛媛大学

研究代表者

田村 実  愛媛大学, 理工学研究科, 准教授 (00128349)

キーワード酵素 / 生体生命情報学 / 発生分化 / シグナル伝達 / 活性酸素 / スーパーオキシド
研究概要

1.β-Pixの大腸菌による発現と精製
新規活性化因子と目されるβ-Pixの大量発現系を構築した。ヒトβ-Pixの遺伝子を大腸菌で発現させ、アフィニティークロマトとイオン交換カラムにより精製した。比較的よい収率で純粋なタンパク質を得た。
2.その他の活性化因子の発現と調製
前年度に確立した方法をさらに改良し、Noxの活性化因子NoxA1 (p51^<nox>)とNoxO1(p41^<nox>)遺伝子を大腸菌で発現させ、カラムクロマトなどで精製した、それぞれよい収率で純粋なタンパク質を得ることに成功した。
3.Nox2の無細胞再構成と活性化
Nox2を用いて無細胞系で再構成し、活性を測定した。ブタ好中球から精製したシトクロムb_<558>に、上述のNoxA1, NoxO1それにRacを加えNox活性化を行った。これにβ-Pixを加え、活性に対する影響を見た。β-Pixは含有リン脂質によってNox活性を正負いずれにも制御した。これはNoxの活性がβ-Pixを介しリン脂質により制御されていることを示唆した。
4.Superoxide dismutase (SOD)とRacのタンパク間相互作用
SODのNox活性への影響を調べるために、SODとRacとの相互作用を検討した。Blot-binding assayで検討した結果、SODとRacのタンパク間相互作用が検出された。RacはGTP型/GDP型に拘らずSODに結合した。
5.大腸癌細胞のNox1の無細胞活性化
ヒト大腸癌細胞Caco-2のO_2^-生成酵素Nox1を上記の活性化因子により無細胞系で活性化することに成功した。すなわち培養したCaco-2から形質膜を分画し、NoxA1とNox01をracと共に加え、NADPHを添加するとO_2^-が発生した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Production of human β-actin and a mutant using a bacterial expression system with a cold shock vector2011

    • 著者名/発表者名
      Minoru Tamura
    • 雑誌名

      Protein Expr.Purif.

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Nox1活性化因子NoxA1の精製と性質-二量体形成の可能性2010

    • 著者名/発表者名
      河野真仁
    • 学会等名
      日本生化学会・分子生物学会合同大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-12-08
  • [学会発表] HEK293細胞に対するROSの影響-高性能O_2発生ツールを用いて2010

    • 著者名/発表者名
      濱島侑紀
    • 学会等名
      日本生化学会・分子生物学会合同大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-12-08
  • [備考]

    • URL

      http://www.ehime-u.ac.jp/~achem/biotec/index.html/index.htm

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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